◆国道157号線 (その2)
 2009年10月18日と2010年7月18日と2010年7月31日に「落ちたら死ぬ区間」をCAAD9で走った国道157号線の酷道157号線「落ちたら死ぬ」区間の続きです



◆離合不可能・・・
ロードCAAD9で写真撮影していますので自動車で撮影した写真と比べると道幅が広く感じてしまいますが自動車なら離合は絶対に無理で左路肩が緑の樹木ですから落ちても大丈夫な気がしますが絶壁の崖で落ちたらまず助からないでしょう。

通行止め以前には大型のアジテーターがこの道を通ったとありますが一般車はこんな所でアジテーターと遭遇したら困ったでしょうね。
根尾能郷からCAAD9でまだ30分も走ってないのですが倉見峠は越えた感じはします。
確実に道は下りです。


◆切り立った崖
写真で見ると、それほど高い崖に見えないでしょうが目測で30m以上はあると思います。
崖の高さよりも道が絶壁にへばり付いてあるという事が怖いですね。
足元は切落ちています。
こんな所で写真を撮影するべきではないかもしれませんが通行止めで車が来ない安心感で撮影でしました。

倉見七里はこのような崖にへばり付いた道だったんでしょうね。
昔の人は山深い絶壁の道をよく歩いたと感心します。
夜中に歩くなんて想像できません・・・



◆大崩落個所
2009年10月18日に根尾能郷のゲートでスバルサンバーの老人にゲートから自転車で1時間弱分程度で来れると聞いて来ましたが崩落個所が突然現れて、その規模の大きさに驚きました。
これほどの崩落では何年も通行止めになるのは仕方がない事だと納得もします。

更に豪雪地帯(平年で積雪2-3m)で例年12月初旬から大野市中島から本巣市根尾能郷までの間は除雪を行わずに通行止になる。雪が収まる3月下旬ごろから除雪を集中的に行って、5月ごろに通行止が解除される。 (wikipediaより)

工期は有って無いようで簡単に延長されるでしょうが場所が場所だけにクレームも無いでしょうね。



◆工事中
路面は工事中の気配がはっきり分かります。
路肩の土木資材や道が重機のキャタの後での傷が付いていたりロックネットが真新しく本体工事の前の雰囲気です

この大崩落個所は酷道157号線の「落ちたら死ぬ」と「落ちてきても死ぬ」という落石崩落の危険個所としても有名です。

2003年の災害はこの地点の崩落で国道157号線がずっと継続して通年の通行止めになった切っ掛けです。
折越林道と猫峠林道を利用した方が道が良いし、利用者も少ないので通行止めを早く解除しようという気も役所にもないのでしょうね。



◆2009年10月18日の崩落現場
恐らく、これほどの崩落ではなかったと思います・・・
崩落個所を応急的に復旧しても大雨や台風などの災害で再度崩落する可能性が高すぎるので根本的ではないにしても(トンネルやロックシェルターの設置)、崩落が置き難くするために山の勾配をなるく削って・・・・

この時点では法枠で崩落個所を覆ってしまうだろうと予測していました。



◆2010年7月18日の崩落現場
工事は終わりに近いことが分かります。
予想に反して崩落個所は法枠工事ではなくロックネットで崩落個所を覆ってモルタル吹付をして更にポケット式ロックネットで終わるようです。
という事は酷い雨災害だと再度崩落する危険性がかなり高いわけですが予算の都合と場所が場所だけに仕方ないとの考えもわかります。
これが通行量の多い国道でしたら工法は法枠工事にストーンガードの2重の対策をするのでしょうが民家が有る訳でないし・・・



◆2009年10月18日の通行止め
完璧に歩行者さえも通れないようなコンパネとバリケードで更に路面の外側にも杭を打ち込んでコンパネを張り出しています。
この時に何とかして この崩落箇所を通り抜けてあわよくば温見峠まで行けたら思いましたが無理でした。
バリケーとの川側をCAAD9を持って川に下る事が出来ないかと川を覗き込んでも垂直の切り立った崖・・・
CAAD9を片手に木杭を回り込むなんてアクロバットは絶対に無理だし・・・

結局は諦めるしかなかったのですが・・・悔しかったです



◆2010年 7月18日の通行止め
かなりスッキリとした工事現場になっています。
バリケードも単管と足ですがコンパネは無く路肩にはガードレールが新設されて工事が終わり近い雰囲気です。
実際は猫峠から来て休日で幸い工事が休工で崩落工事現場を渡る事が出来ました。
ようやく念願の酷道157号線の根尾能郷と根尾黒津の区間・・・いわゆる「落ちたら死ぬ」区間を通ることが出来ました。
去年は後100m程度が行く事が出来なかったのが意外に早く渡れました。



◆大崩落個所
崩落個所はまだ未舗装で路面はモルタルを敷いた簡易舗装で路肩の補強工事もされてなく防護柵もまだ未設置です。
ロープが山から垂れています。
おそらくロックネット工事の命綱ではないかと想像します。
法面もモルタル吹付が終わったばかりの感じがです
モルタルが乾き切っていません。
雨の後ですが上から小石が落ちてくることもないと思います。

一回は歩いて感触を楽しみながら、二回はCAAD9に乗って大崩落個所を渡りました(´∀`o)



◆大崩落個所 根尾黒津側から
酷道マニアでなかったら工事中の通行止め区間を何故通るのかと非難されそうです。
もし落石でもあって怪我をしたら完全に自己責任で誰も補償してくれません・・・

それでも通りたいのです(´∀`o)
写真でも舗装がモルタルの簡易舗装だと分かると思います。
前日は土岐の大雨で激甚災害に指定されて本巣のあたりも、かなりの大雨で普通なら通る道ではないのですが無理して通ってよかった・・・・



◆丁張・・・
大崩落個所にポールが丁張代わりに・・・更にロープで倒れないようにしてあります。

ポケット式のロックネット工事をするのは間違いないと思います。

あの丁張を張ったのは現場監督かそれとも下請けのロックネット工事の作業員でしょうか・・・
おそらく命綱だけで直角の法面にへばり付いて作業をしたのですね。


◆ロックネット工事
2010年7月31日の大崩落個所・・・

この日は小雨でしたが友人との約束で国道157号線の根尾能郷から猫峠出会いまで走る予定でしたが大崩落個所の工事で通ることは出来ませんでした。

所組の下請けが工事をしてるんでしょう・・・
重機は安八重機と書いてあるのが分かります
大きなラフターに写真では見えますが作業連絡車のハイエースと比べるとそれ程大きくなく5tのミニラフターです。
二人の鳶職人が命綱だけで法面を登っています。
自分も同じように登った事が何度もありますが意外に簡単です。



◆砂防ダム
中電の発電ダムと紹介してあるサイトがありましたが発電でなく砂防ダムが正しいのでしょう。
ネットで砂防ダムと紹介してあるサイトを見て是非見たいと楽しみにしていたダムです。

ネットでは水が枯れて魚道の方だけチョロチョロと流れている写真でしたが自分の写真が一昨日の大雨の後で根尾川は水量がかなりで近くで見ると怖いほどの流れです。
残念ながら写真ではそれ程に見えませんが・・・



◆工事区間を抜けた
工事個所を抜けたら「落ちたら死ぬ」区間が終わりだという事はネットで調べて分かっていました。
実際は根尾黒津からゲートを超えて来たのですが・・・
工事箱番だと思った作業小屋は大きな作業現場でサンバーの工事車両が2台駐車してありましたが休日で監督や作業員はこの日はいませんでした。



◆根尾黒津のゲート
根尾黒津のゲートは疑問のゲートでした・・・

このゲートに来るには如何したら良いのか・・・
更にゲートの横にゲートを超えられないようにサブゲートが設定してあるのはネットでもよく見るのですがサブゲートは越えられないのか越えれるのかが分かりませんでした。

根尾黒津のゲートに来てみるまではオートバイならこのゲートを超える事が出来ると思い込んでいましたが実際は人が通れるだけで、自転車なら何とか片手に持って通る事が出来ます。




◆何度も通った「落ちたら死ぬ」区間
根尾黒津の集落も見る事が出来て更に根尾黒津のゲートが折越林道から根尾大川原に出て猫峠林道の分かれ道から左に根尾能郷に戻ると来る事が出来る事も分かりました。

根尾能郷と根尾黒津は隣の村ですが距離以上に遠い村で根尾黒津は今は冬の時期は人のいない村になっているようです。
夏の間は人がいるそうで、実際に来た時には畑で作業している人にも会いました。

◆酷道157号線「落ちたら死ぬ!!」区間
車でなく自転車のロードで一人で国道157号線の根尾能郷と根尾黒津を通り切る事が出来たのが意外に早くできたのでかなり有意義な年となりました。
温見峠を超えて福井の大野市に行くのも目的でしたが酷道と言われる区間は岐阜県側ですし、いつ通行止めが解除になるか分からない根尾能郷から根尾黒津を走破出来たので温見峠から大野までは次の目的とします。

今度は知る時はCAAD9ではなくパンクが怖いのでF2で走るでしょう・・・

酷道157号線の話は完全に終わり(´∀`o)

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